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ヒビノヒトコマ

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2015年 10月 09日

「先生と迷い猫」

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道端に種をこぼしておしろいの花








ポイントが溜まっていたのと、お家にいると果てしなくだらしなく眠ってしまいそうでしたので、
映画館までトコトコ。

帰り道、映画館の脇に懐かしいおしろい花が咲いていて。
子供の頃は今のように花の種類も多くなく。
今見ると地味でちょっと雑草のような感じを受ける花ですけれど、
子供の頃はこの花をうんと綺麗にうんと可愛らしく感じていたなあと懐かしいような気持ちが溢れてまいりました。

「先生と迷い猫」_e0308246_21590638.jpeg
種を幾つか失敬してまいりました。
来年育ててみよう、そんなふうに思っています。
大事に封筒に入れてちゃんと名前も書いておかなければ!


さて映画のこと。


世の中がどんどん高度になっていて、それについていけない私はちょっと息切れしそうな苦しさを感じているのですが、
伊豆の下田あたりの少しだけ田舎の風景、人々の暮らしは自然な人間のありかたのような、オシロイバナに感じる郷愁を感じさせるもので。
猫とのふれあいもとても自然でほっとするような。

先生の「思い出したくない、、、、でも忘れたくない、、、、」という言葉。
その人がいなくなったことを思い出したくない、でもその人の存在は忘れたくない、そういう意味なのでしょうか。
わたしもいつかそのような経験をすることがあるのでしょう。
迷い猫の存在によって自分の中の亡き妻を恋うる気持ちに気が付かされた先生。
最後のシーンは失ったものは戻ってこないという事実を示唆するものでしたけれど、
そこには清らかな光のような美しさに満ちておりました。(これは映画ならではなのかも)
この光には救われるというのか、別れや喪失の苦しみや悲しさは人生において光なのだというメッセージを感じました。


主演のドロップちゃん! 
肝の座ったお猫様!
すばらしい野良猫様ぶりでございました。








by nekototorito | 2015-10-09 22:57 | 映画


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