2015年 09月 07日
何年ぶりかで練馬区立美術館へ。 美術館の入り口のところに、可愛らしい動物さんたちがたくさん! 子どもたちが思い思いにいよじ登ったり、なごやかで良い雰囲気。 庭園美術館のお庭のジラフは憂いをたたえているけれど、こちらのきりんさんはポップで元気いっぱい。 子育て中の家族やリタイアした人も多く住むこの地にふさわしい元気で明るい親しみやすい空間となっている。 以前に比べて何とあたたかみのある美術館までのエントランスになっていることか。 最近はお誘いを受ける以外美術館に足が向かず全くチェックもしていなかったのだけれど、思いがけず憧れていた彫刻家の展示が今日までのことを知って。 そしてこの小さな楽しい動物園のような場所を知ることになり、やはり出かけて見るものだと思う一日。 お目当ては。 その混雑ぶりが頷ける素晴らしい作品の数々。 感じたことを伝えるのに言葉が浮かばない。 若い人から老人まで、作品にひきこまれて見ている様を感じられる展示は珍しいと思う。 最終日でなければ私はきっと何回も通っていることだろうと思う。 舟越氏の文章が又素晴らしいのだけれど(いつも思うが何故画家や彫刻家は素晴らしい文章を書くのだろうと思う。審美眼と対称を見つめきる態度がそうさせるのだろうか) ところどころに展示してある随筆を、熱心に書きとめている男性が何人もいたことが印象的であった。 像はどれも静謐な美しさをたたえているのだけれど、見つめる人たちの視線の熱いこと、素晴らしいもの、美しいものに触れた興奮というようなもの、高揚というようなもの、そんな雰囲気に満ちていた。 また現実に戻って浮世の色々なものにまみれなければならないのが、つまらない。 もっとこの世界に浸っていたいものだけれど。
by nekototorito
| 2015-09-07 07:30
| 美術館
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